「ログの時刻が9時間ずれている」「月末の集計が1日ずれた」「海外拠点の会議の時間が食い違った」。システムの現場では、日付と時刻に関する問題が頻繁に起きます。
原因の多くは、「どの時刻の基準で書かれているか」が決まっていないことです。
この記事では、IETF(インターネットの技術ルールを公開している団体)、NICT(日本標準時を決めている研究機関)、BIPM(世界の時刻の基準を管理する国際機関)、W3Cの公式資料を根拠に日付と時刻の基礎を整理します。
3つの要点
| 要点 | ひとことで言うと |
| 時刻の基準(詳細①) | 世界共通の基準はUTC。 日本標準時(JST)は、UTCより9時間進んでいる。 うるう秒という「1秒の調整」もある。 |
| 書き方(詳細②) | 「2026/10/09」ではなく、「2026-10-09T09:00:00+09:00」のように、基準のずれ(オフセット)まで含めて書くと、誤解が起きにくい。 |
| タイムゾーン(詳細③) | 「+09:00」(オフセット)と「Asia/Tokyo」(タイムゾーン)は別のもの。 夏時間のルールは、法律で変わる。 |
まず覚えておきたい基本
- 日本標準時(JST)は、UTCより9時間進んでいる。日本は東経135度を基準にしている [T2]
- 時刻には、「基準からのずれ」が付かないと意味が決まらない。RFC 3339は、基準が分からない時刻の解釈は、地球の約24分の23で失敗すると指摘している [T1]
- 「10/11/1996」のような書き方は、国によって解釈が違うため、世界でやり取りするデータにはまったく向かない [T1]
読み進め方
参照元
[T1] IETF, RFC 3339: Date and Time on the Internet: Timestamps(2002年。RFC 9557により更新) — https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc3339
[T2] NICT(情報通信研究機構), 日本標準時グループ パンフレット — https://www.nict.go.jp/pamphlet/TS_j-panf.pdf

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