じっくり型は「先輩」、ふつう型は「新人」
OpenAIは、AIの種類による違いを、次のようにたとえています [O1]。
- じっくり考えるタイプ(推論モデル):ゴールを伝えれば、細かいところは自分で詰められる先輩社員。大まかな指示で、よい結果が出やすい
- ふつうのタイプ(GPT系モデル):何をどう出すかを細かく伝えたほうが力を発揮する新人
同じ指示文を、すべてのAIに使い回さないことが基本です。
Claudeの場合:「手順を書く」より「しっかり考えて」
Anthropicのガイドは、Claudeに「考える時間」を使わせる機能の使い方を、次のように説明しています [A1]。
- 細かい手順を人が書くより、「十分に考えて」といった大まかな指示のほうが、よい結果が出ることが多い。AIの考え方は、人間が決めた手順を超えることが多いため
- 考える機能が使えるときに、お手本(問題→使う方法→期待する答え)を見せると、Claudeの考え方がそろう
- 考える機能が使えないときの代わりとして、「答える前に、順番に考えて。最終的な答えは<answer>という目印の中に書いて」と頼む方法がある(途中の考えを書かせる手法で、専門用語ではChain-of-Thoughtと呼ばれる)
さらに、注意点が2つあります。
- Claude Opus 4.5は、考える機能が切られているとき、「think(考える)」という言葉に敏感に反応する。「検討する」「見きわめる」などの言い換えが勧められている [A1]
- Claude Fable 5.1、Opus 5.5、Opus 5、Sonnet 5.5では、「考えた過程を<thinking>という目印の中に書き出して」と頼むと、断られることがある。その場合は、AIに備わっている考える機能に任せるよう案内されている [A1]
注記:上の2点は、特定のモデルだけの話です。
モデルが入れ替わる環境では、公式のモデル別ページを確認してください。
「終える前に、確かめて」
Anthropicは、「終える前に、〇〇の基準で答えを確かめて」と一言添える方法を、特にプログラムや計算で、間違いを拾うのに効くやり方として紹介しています [A1]。
ただし、Claude Opus 5だけは例外です。
このモデルは、頼まなくても自分の仕事をうまく確かめるため、以前のモデル向けに入れた「確かめて」という指示は、確認のやりすぎで、時間と処理量を増やす原因になります。
公式は、書き換えるのではなく消すことを勧めています [A1]。「確かめさせれば、いつでも良くなる」とは言えない、という点に注意してください。
下書き→見直し→修正の流れ
複雑な仕事も、AIが内部でこなせる場面が増えました。
それでも、途中の成果を自分で確認したいときや、処理の流れを固定したいときは、作業を何回かに分けて頼む方法が有効です。
典型は、下書き→基準に沿った見直し→修正、という自己訂正の流れです。
ステップごとに別の依頼にしておけば、記録を残したり、結果に応じて分岐したりできます [A1]。
長い資料での「でっち上げ」対策
長い資料を読ませるときは、先に関連する部分を引用させてから作業させると、必要な内容に集中でき、関係のない部分を無視しやすくなります [A1]。
プログラムを扱う場面では、「開いていないファイルについて推測しない。名前が出たファイルは、答える前に必ず読む」と指示する例も、公式に載っています [A1]。
参照元
[A1] Anthropic, Prompting best practices — https://platform.claude.com/docs/en/build-with-claude/prompt-engineering/claude-prompting-best-practices
[O1] OpenAI, Prompt engineering — https://developers.openai.com/api/docs/guides/prompt-engineering

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